イギリスだより4 ピーターラビット
いたずらだいすきな、ピーター
そのピーターラビットについても
良く知らないで
湖水地方へ行きました。
グラスミアから船に乗って対岸の
ヒルトップへ
ここで私の無知がまた現れました。
ピーターラビットは、
大きな博物館に残されている・・・・・と信じていたからです。
だから
小さな家と農場を見たとき
何が何だか良くわからりませんでした。
この農場はベアトリックスさん(ピーターラビットの作者)の農場でした。
彼女はこの農場を
ナショナルトラストへ寄付しました。
と
聞いても、何のことかわからなかったのですから・・・。
ベアトリックスさんの家の中を見て行くうちに
だんだん、彼女の仕事の内容がわかり、
その考え方を知ることができました。
イギリスを愛し、その国の良さを
守り残すために
絵本を描き、
そのお金で土地を買ったというのです。
緑を守るために、死後はその土地を、山を
ナショナルトラストへ寄付されました。
産業革命を世界で初めて進め、
工業優先の国策にくさびを打ったのは、
国を愛する人々でした。
自然をそのまま、手入れをして残す。
ありのままを見せる
その心が、自然を大切にする国につながるとわかりました。
ロンドンの水は飲めなかったと言われる人が多いのですが、
私は、水道の水を飲み、おいしいと思いました。
イギリスは有機栽培も行われ、
牧場も実に多い。
その手入れされた草はらを
羊や馬、牛たちが暮らしている光景は、
私の心を和ませ、体じゅうが、美しくなるように
思いました。