モンゴルにきた花嫁

グリーングラスロッツ 酒向

2009年06月24日 13:23



アラシャンでの私の生活を支えてくれ、元気を分けてくれるのは、2月にモンゴル人のナレン君と結婚した、田中すなをさんだ。新婚4ヶ月の二人の隣の部屋に転がり込んで、毎朝、食事を作ってもらっている。
「よくご両親が許されましたね。」と話しかけた私に。「もらってくれる人があってよかったと言ってるんです」と言って笑った。昨年3月から半年間ボランティアで、内モンゴルを選んだことが、運命を決めたと言ってよいのではないだろうか。再びモンゴルの地を踏んだときは、花嫁としてであった。
すばらしいご両親に育てられたことは、彼女の思いやりのある行動や、決して出過ぎない態度でよく分かる。しかし、持っている粘り強さや、決断力の速さは、この条件の悪いアラシャンで、生かされると思う。
オイスカで働いている女性をたくさん知っているが、なぜか、みんな相手のことを考えて行動できる人が多い。
言葉は、ナレン君が日本語を話し、意思を伝え合っている。ナレン君は、中国語のニュースを見ているときには、内容を説明している。また、言葉も少しずつ教えている。しかし、モンゴル語や中国語には、日本にはない発音があるため、音で理解させるのは難しい。でも、彼女は、スタッフの言葉を一生懸命聞き、分かるまで繰り返して言ってもらって、分かったことについて返事をしている。
この国に慣れよう、オイスカのスタッフとして働こうという気持ちが、伝わってくる。日本人は、二人しかいないのだから、アラシャンオイスカの所長の片腕として、ますます、がんばってくれることを願っている。